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しばらく瞳と瞳のぶつけ合いをしていたのを先に終止符を打ったのは、スメラギ。ふぅーっと長いため息を吐いて背もたれに背中を深く預けた。 「俺が玖珂白桜さんと教室で何をしていたのか、君は知りたいんだね?」 「そうですね~」 「なら、玖珂白桜さんの口から聞けばいい」 「……」 へぇ~。そう来るとは思わなかったなぁ。ハクちゃんが誰とも話さないことを知っている癖に、人が悪い。 「ハクちゃんに聞いてもどうせ無視されますよ~」 「でも知りたいんだろ??カマをかけてみればいいんだよ。全校集会の時、教室で担任と凄いことをしていたね、って」 「…ふぅ~ん。凄いこと、をしてたんですか~」 「それは玖珂白桜さんの態度を見れば分かると思うよ。今俺が言ったことを彼女に聞いてみればいい。絶対に無視なんて出来ないはずだから」 その自信はどこから来るのか。スメラギはよっぽどハクちゃんのことを知っているらしい。ただの教師と生徒、という関係ではなさそうだ。 「分かりました~そうしてみますねぇ。でもハクちゃんと2人きりで話せる機会がないんですよね~」 「それなら俺から放課後、ここにいるように言っておくよ。俺が来るまで待っているはずだから」 つまり、ハクちゃんはスメラギの言うことは聞くってわけね。教師の言うことなんだから当たり前かとも思うけど、ハクちゃんが他の教師と話している姿も見たことないし。 「じゃあ、よろしくお願いしま~す」 オレはそれだけ言って立ち上がる。スメラギの自信満々な態度と何かを見定めるような瞳に居たたまれなくなり、余裕を見せながら化学準備室を後にした。 .
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