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もちろん、そんな一言で気が治まるはずがない俺は、小娘が着ていたTシャツの襟元を両手で掴み、そのまま勢いよく引っ張り上げた。 ビリビリビリ、と布の破ける音が響き、Tシャツは無残な姿でベッドの下に落ちる。一瞬、何が起こったのか理解出来ないと言う顔で目を見開き固まる小娘を、冷たく見下ろした。 「今日は、たっぷりと調教が必要みたいだな」 アクセントのない冷たい声に小娘は我慢出来なくなったのか、目に溜めていた大粒の涙を流し始めた。その泣き顔が俺の大好物だというのに、滑稽なことだ。 Tシャツが破けたことにより、下着だけを身に着けた姿で震える小娘。両手をベッドに押し付けるようにして固定し、小娘の目尻から流れる涙を舌で舐めた。 「いくら同じ高校の奴だからと言って、のこのこ着いて行って家に上がり、風呂まで入った。それがどんなに危険な行動か、お前の脳みそでは理解出来ないのか、あ??」 「ぁ…っ…ごめん、なさ…」 「何のためにお前をこの家から出さないようにしていると思ってるんだ。お前が1人で外に出れば必ず誘拐される。それを何度も経験してきたというのに、学習能力がない奴だな」 「ひぅ…っ」 押し付けていた両手を小娘の頭の上に持ち上げ、常にベッドに置いてある縄で1つに縛り上げる。きつく、でも痕が数日で消えるくらいに。 小娘の喉に歯をたて、獣のように噛みつく。じわりと口内に血の味が広がり、出来た傷を舐めた。喉から鎖骨、胸元にも同じことを繰り返す。 「うっ…あ、あぁ…」 「痛いか、ん??痛くなければ、躾にはならないだろ」 赤く腫れた痕を見て、表情には出さずにほくそ笑みながらベッドの下に落ちていた外では着けることのないネクタイを手に取る。 それを見て何をされるのかすぐに分かったらしい小娘は、いやいやと首を横に振る。もちろん、そんなのは聞き入れない俺は何の躊躇いもなくネクタイを小娘の目に被せ、頭の後ろで縛った。 .
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