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いつだったか、一晩中流れる星を見ていた。
「わぁ!また流れた!」
「すごいねぇ、すごいねぇ」
飽きもせず、同じ言葉ばかりを繰り返しながら。
星がキラリと流れる度に、ギュッと手をにぎられる。
「きれいだねぇ!すごいねぇ!」
小さな手と手をつないだ、今の自分が失ったものが全て揃っていたあの頃。
この先には幸せばかりがあると疑わなかった。
「ソラ、またこうやって一緒にみようね」
そういえば、あの時、なんて答えたっけな。
澄んだ星空があまりにも眩しくて、すっかり忘れてしまった。
流した涙を拭う方法ばかり考えて、頭がいっぱいになった。
そうして、思い出すこともなくなった。
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