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「へぇ、これが噂の弟くん?ハジメマシテでいいんだよな?多分俺たち、会ったことないよな?」
「?この人、何言ってんの?会ったことあるわけないだろ」
春斗のつっけんどんの態度に静流はヒヤヒヤした。
一つ年下の弟は、初対面の相手には恐ろしいほど愛想が足りないが、今回はいつもに増して酷すぎる。
春斗の意識を逸らそうと思ったが、これがまた対照的な対応をする彗が話の主導権を握ったままだ。
「だって歳、静流のイッコ下なんだろ?昔静流と遊んでた時、弟がいるなんて話、してたかなぁ」
その瞬間、春斗があからさまにムッとしたのが静流には分かった。
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