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「俺達は森を守る場合と自分達の生活に必要なぶんしか狩らない。先祖代々そうやって生活してきたんだ。お前らハンターが変な法律やら作ったおかげでこちとら大迷惑だ。お前ら生態系を考えて狩っているのか? 鹿が大量発生しているなら別だが?」
クリスは何も答えられなかった。のみならず自分の立場であるハンター自体に不信感を感じ始めた。
……
「……。で、真っ直ぐ帰って来たのか?」
ギルドで待っていたマスターにその話をすると、クリスはゲンコツを喰らった。
「うちはお客から信頼されて金貰ってやってんだ。乞食らの話なんて真に受けてねえで死ぬ気で仕事しろ!」
クリスはその日晩飯抜きを命ぜられた。
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