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ドラゴンとクリス達三人が遊ぶ様になって四日目。いつもの様に街を歩く四人。その中の青猫(ドラゴン)に、街中の人々の視線が集まる。なにやらヒソヒソと話し声が聞こえる。
「おいおい、えらい美人なメイドさんが、猫耳着けて歩いてるぞ」
「何だ? 今日は何かの祭りか?」
ドラゴンも、流石に周囲が自分を見ている事に気付く。メイド服に猫耳、頬にハートが描かれている。これはスケキヨのプロデュースだ。
「なんかアタシ見られてるんだけど?」
「それはね、ドラゴンちゃんが可愛いからだよ」
スケキヨは楽しくて仕方ない。クリスとヤンは、ちょっとマズイだろうと思ってはいるが、面白いからまぁいいかと思って黙ってやらせている。
一通り、行きたい店を回った後、休憩にいつものカフェに入る。
「人間、楽しいね」
「でしょ。街を荒らすの止めて仲良く暮らせないの?」
「無理。でも、完全に身体を乗っ取れる魔女が居れば、人間になれるよ。青猫ちゃんは、猫が守ってるから無理だけど」
「ドラゴンちゃんなら大歓迎だけど、他にそう都合良く魔女なんて居ないよね?」
「居るよ?」
ドラゴンの視線がじっとスケキヨをとらえている。慌てて目をそらすスケキヨ。全員が、じっとスケキヨを見ている。
「いやー、今日も楽しかったなー!」
スケキヨは逃げた。
ドラゴンが帰った後、青猫は、ここ数日感じていた違和感から、財布と貯金を確認し、違和感が気のせいではないと確信した。

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