短編 冬のカイダン
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ひとり、書類を全て提出しているリリコ。 席を立つと同時に、隣から手首を掴まれた。 「…先輩達が苦しんでんだ、手伝って帰れよ」 「それは、命令でしょうか」 「お前、ほんとに」 「まあまあ~、そうだ、怖い話とかしませんか~」 鳥居がPCを叩きながら言った。 「何だよそれ」 「少しは~、身体が冷えるかもしれませんよ~」 「そういう事なら、お手伝いします」
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