第1章 デッド・ライン

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地面に鈍い音で転がる血まみれの斧… 仰け反るえつ子をみて、 興奮した笑いがどこからか走る。 「ひゃはは!クセぇんだよ、雌豚が」 そこには、転がる斧を手に取り、豹変した天使… いや、悪魔がいた。 秋山 このはーーーーーーーー!!! 「まじで、勘弁だっつーの。 七恵に手を出したら殺すって前にも言ったよなァ?!ぁあ?!」 まるで別人だ。 あの絵にかいた美しい天使は、まるで悪魔のように血だるまで倒れてるえつ子を足蹴にして笑う。 「いや!やめて、秋山さん!どうして?!」 七恵は震える手でこのはの手を掴み、止めようとするがその凶器は、一向に収まることはなく、 ただただ時間が過ぎようとしていった。 「はぁ、はぁ、七恵もう離して」 「や、だ…だめ」 このはは、ずっと涙を流す七恵の細くて白い手をゆっくり振りほどくと、自分の方へとゆっくりと抱き寄せる。 まるで愛しそうに、そっと。 「七恵なかないで、これは全部七恵のためなの。七恵は誰にも渡さない…七恵」 「私のため…それって…」
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