中学3年 初夏
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ある日の夜、まだ紅花との事を引きずっている、とばかり思っていた尊が不意に、 「俺さ、彼女出来たんだ」 と、嬉しそうに言った。 「え?」 その時の私の驚きようと言ったらなかった。 彼女が……出来た??? 鈍臭い私は、またしても尊に彼女が出来た事に気付けなかった、と言う事か。
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