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山の頂上という事もあって、学校に通うのは辛かったけれど
愛が溢れる時間を過ごした。
それも数年前、戦争の開戦で空爆にあい祖母も亡くなった。
それから、そこに何の身よりもない宮司のいる森に目をつけた国が、死体を置き去りにしはじめた。
杜の宮司、天宮 祐樹(あまみ ゆき)15歳。
麓の人達が様子を見に来てくれていたが、もう、死臭の立ち込めるこの森では、入る気にもなれなくなった。
所詮、他人の子ということか。
数年に及ぶ子どもによる自給自足生活。そろそろ耐えられなくなってきた。
口減らしといえども、動ける人間はいる。
自給自足の作物を食べられてしまう。
水を飲みたいと思う者は川を目指す。
そして、ひとくち飲むと息絶える。
生きる為に、少年は死体を出来る限り害のない所へ捨てに運びにいった。
畑も、川も、社も、参道も放置するには衛生的に悪かったからだ。
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