第2章

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「本当」 続けて栞は由美に、例の男のことを聞いてみた。 「白いタキシード? ああ、あの派手な人ね。いつも遅刻してきては女性に取り巻かれている。わたしも何回か一緒になったことがあるよ」 「話したことがあるの?」 「ないよ。わたしは婚活に行ってるんであって、スターのファンミーティングに来てるんじゃないもの。あの男はあの集まりを婚活じゃなくて、ただのパーティだと思って遊びに来てるんだよ、きっと」
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