第1弾

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今日初めて会って、初めて話したのになんか割と普通に話せてた気がする。 普通の人だとあれでもかなりぎこちなかったかもしれないが、俺からしたらかなりのものだった。 俺は自分のあの体質のせいで女子と距離を置いている。 高校ではまだ数回しかなってないが好き好んでなりたいわけでもないからな。 なんかいろいろ思い出してきたら憂鬱になってきたよ……。 1人でテンション下げまくっている俺だったがそれは一つの音でかき消される。 ガギュンッ! 今の音は……銃声だ。少し小さくて聞き取りづらかったが確かに聞こえた。 その銃声の方を反射的に見る。 そこには先ほどアリサが向かった倉庫があった。 銃声って事は何かあったのか?? 気づいたら俺は跨ってた自転車を飛び降り、倉庫へ走っていた。 行かなくてはいけない。俺はあそこに行かないと行けないと本能が告げている。 たった数十分前に初めて話した今まで話したこともない女の子を助けろと頭が言っている。 今までにこんな事はなかった。 この、感覚は何なんだ?
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