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「乗せてくれてありがとう。私の名前は有紗。大和有紗よ。強襲科の2年。あなたの名前は?」
「俺は明智光哉。探偵科の2年だ」
大和アリサか…。聞いたことがある。確か武偵二高強襲科のナンバーワンだとか。確かランクはA。この学校にはまだSランク武偵はいない。で、この大和と言うやつが1番Sランクに近いと言われているらしい。
「コウヤね。聞いたことがあるわ。確か探偵科の生徒の中でも異質で任務は基本的に情報を得る仕事ばかりやっている。取得単位の多い戦闘の絡む任務はやらないで少ない単位でも情報の任務だけをやっているから強襲科でも有名よ?」
俺ってそんな風な感じで他の学科の人に有名なのかよ。
まぁ実際こいつの言っていることは事実だしそのせいで少し単位が足りてないのも事実だ。
でも俺は戦闘をしたり自分を高めるためにこの学校に入ってきた訳ではない。
俺はただ一つの目的のためだけにこの学校に入ってきたのだから。
「まぁそれはいいさ。大和もこっちでは有名だぜ?強襲科の2年にすごいのがいるってな」
「アリサでいいわ。でもまだ今のままではダメなの。もっと力をつけて解決しないといけない事件があるの。今のままその事件に手を出したら必ず死ぬことになるから」
こいつは、アリサはそんな事件に関わっているのか。確かに高ランク武偵になればそう言う仕事の話もくるだろう。特に強襲科なんて危険なのに……。
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