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発覚したのはたまたまゆいが熱を出した日だった。
「友達が熱で大変だから。今日はそこに泊まると思う。」
「気を付けて行けよ。」
そう送りだした貴之は、私が出て行ってから、他の女のところに向かったらしい。
ゆいのとこに行くのに偶然、てか必然的に部長と一緒になったから、私は帰って来たんだけど。
帰った時には貴之はいなかった。
その後の追及で浮気を白状した彼に、必要以上の追及はしなかった。
いつから?
誰と?
そんなことはもうどうでもよかった。
内心、私はホッとしていた。
これで、別れられる。
ゆいにそれを話した時、
貴之を許せないって怒ってみたけど、単なるパフォーマンスに過ぎなかった。
貴之が他の女のとこに行きたくなる気持ちはなんとなくわかったから。
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