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「…うーん…」
俺の訴えが通じたのだろうか。里優は眉を寄せて、少しの間、黙って考えるような表情をしていた。
「……柚瑠」
「へ?な…何…っ?」
俺の顎に手がかけられる。じっと里優を見て言葉を待っていただけの俺は思わずどきりとしてしまい、顔が熱くなってしまった。
しかし、この後降ってきた言葉に、俺は冷や汗をかくことになる。
里優がにこにことして、俺の顔を撫でた。
「そんな泣きそうな顔したらダメだよ」
「へ?」
「もっと…泣かせたくなっちゃうから、ね…」
「……………!!!(嘘だろおおおぉ!!!)」
里優のスイッチが、過激な方にいってしまったらしい。
こうなったら、もう止められない……。
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