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「本当に?」
ジッと僕を上目使いで見る結衣にドキッとする。
「う、うん」
うわ~めちゃカワイイ~
やはり反則だな…この可愛さは……
顔が真っ赤になったおかげで左頬のぶたれたアトが消えてくれた。
「で?目当てのパンは買えた?」
ニコッと笑う結衣に僕は首を横に振る。
「じゃあお昼は?」
「さっき水を飲んだから……」
苦笑いの僕に結衣は「ダメ!」と怒る。
「まだ午後の授業あるんだよ!お昼を抜くことは集中力の低下につながるし、身体に良くないんだからね!」
僕のことを心配して注意してくれる結衣の気持ちが嬉しい……けど……
「でも今さら購買部に戻ってももう何も残ってないし、いいところパンの耳だからな~」
と、笑った僕の言葉に結衣は嬉しそうに笑うと……
「じゃあ私のお弁当分けてあげる!一緒に食べよ」
「…………………え?」
背中から出してきた弁当箱に唖然とする僕だった……
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