僕色に染まれ 第4話

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真城結衣……結衣は生徒会の頂点、生徒会長なのである。 「校章は?」 ニコッと笑いながら僕に近付いてくる。 「は、はい、忘れました……ハハハ……」 苦笑いで返すと、結衣の眼がキッ!とキツくなる。 「!?」 一瞬……僕の彼女である結衣じゃないように見えてドキっとする…… まさか……記憶が戻ってるのでは……と…… 「違反者発見!ちょっと裏庭に行って注意してきます」 「はい!」 生徒会役員達に一言、言うと結衣は僕を校舎の裏側に連れて行く。 結衣の背中を見ながらついていく…… (さっきの眼……まさか本当に記憶が戻ってるんじゃ……いや、でもそんな……) 自分の頭の中で、グルグルといろんな考えが巡る。 胸はドキドキしてるし、やけに呼吸は息苦しい…… 「さてと…」 裏庭で脚を止めるとクルッと振り向いて僕を見る結衣…… 記憶が戻ってるのか…… それともまだ僕の彼女の結衣なのか…… ゴクッと息を飲む…… 「まったく!ダメだぞ!彼氏とは言え私は立場上注意しなくちゃなんだから」 ニコッ! その笑顔に僕の息苦しさは一気にどこかに吹き飛んで行く。 「う、うん!ごめん!明日は気をつけるよ」 僕が謝ると、結衣は笑顔で「よろしい!」と許してくれる。
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