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「それはその……結衣は学校のアイドルなんだ……結衣のことを好きな男子なんていっぱいいるんだよ？」
「そうなんだ～カワイイからね～アタシ～」
笑いながら嘘、嘘と手を振る結衣……
「冗談じゃなく本当に結衣は男子生徒みんなの憧れなんだ……そんな結衣を僕なんかが彼女にした……なんてみんなが知ったらどうなると思う？」
「どうなるの？」
「みんなから妬まれ、なにされるかわからないよ……それに結衣もみんなから何を言われるか……」
そう……僕なんて影の薄い男を彼氏にしたなんて知られたら結衣の名誉に傷がつく……
結衣のためにも僕らが付き合ってることは秘密にしておいた方がいいのだ。
「だから……ね？」
「…………………」
僕の説明に何となく不満気な結衣だったが……
「わかった……佑くんが秘密にしておきたいって言うなら秘密にしておく……私は別に他の人から何言われてもいいんだけどね」
舌を出して笑う結衣に僕の胸がキュン…とする……
この笑顔をいつまでも見るためにも僕は秘密にしなければならない……
「それじゃあまた教室で」
手を振りながら走っていく結衣を見ながら僕は心に誓うのだった……
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