涙のあと

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部長と室井が寝室に入ってから、藤森と二人。 俺は自分の置かれた状況に今だ違和感を抱きながら、ビールを口にしていた。 そして、 なぜか話してみたくなっちまったんだ。 聞いて欲しかったのかもしれない。 俺が胸の内を明かしているというのに、藤森は軽く言葉を返す。 …軽いけど。 それは俺の心に何の抵抗もなくすんなりと入ってきた。 納得いったような、いかないような。 けれど、コイツに言われると、それでいい気がしちまうのは何でだろう。 もう、あの過去に囚われなくても、 いいのか…俺は。
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