990人が本棚に入れています
本棚に追加
部長と室井が寝室に入ってから、藤森と二人。
俺は自分の置かれた状況に今だ違和感を抱きながら、ビールを口にしていた。
そして、
なぜか話してみたくなっちまったんだ。
聞いて欲しかったのかもしれない。
俺が胸の内を明かしているというのに、藤森は軽く言葉を返す。
…軽いけど。
それは俺の心に何の抵抗もなくすんなりと入ってきた。
納得いったような、いかないような。
けれど、コイツに言われると、それでいい気がしちまうのは何でだろう。
もう、あの過去に囚われなくても、
いいのか…俺は。
最初のコメントを投稿しよう!