990人が本棚に入れています
本棚に追加
いつの間にか時間が経っていたらしく、
部長が寝室から静かに出てきた。
まるで、子供を寝かしつけて安心した親の顔だ。
部長は俺たちに礼を言った。
室井の笑顔を取り戻すために、
藤森はともかく、俺は何にもしていないんだが。
藤森が最初に一緒に行くと言った時には、
そりゃねーだろと思ったが、
藤森はアイツなりに必死だった。
部長が言った通り、アイツだってショックを受けていただろうに、
それでも、室井のために自分を奮い立たせていたのかもしれない。
生意気で、
ギャーギャーうるさくて、
図々しいけど、
メチャクチャ…友達思いじゃねーか。
最初のコメントを投稿しよう!