第1章

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 「えっ、あぁそうなんですか? なんかすいません」  「いえいえ別にかまいませんよ、結構いるんですよ、そういう方たちは」  ラミが言うには、なんらかの病気または事故で産まれるまえ、もしくは産まれた後に亡くなった赤ちゃんは産まれかわるか天使としての試練を受けるか決めれるという。  「彼女の場合は産まれてすぐではなく、母親に名前と愛情を受けていましたからこちらを選んだんでしょう母親に一目あえるかもしれないと」  ふと寂しい視線をゆいちに向ける。    「じゃあ、昔から天使の絵に子どもが多いのってまさか・・・」  「はい、そういう事なんですよ」  それを聞いたとき俺は少なからず衝撃を承ったまさかそういう事だったなんて、そしていままで見たことのある天使の絵が何故寂しげなのかも理解できた、つまりはそういう事なのだ。
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