第1章

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 「んー、心配だなぁ」  その頃外では霧島浩二が時計を見ながら心配していた、時間にしておよそ1分くらいなのだが先程の目の前でぐにゃりと消えた二人が目に焼きついてそれが不安をあおり体感として、十分にも十五分にも感じさせていた。  その時である"・・・うじ"とかすかに聴こえる声がある。   ハッとしてあたりを見回すも誰もいないし、結界で自分の姿も回りからは見えないはずである。  "・・・ち""・・・うじ"またかすかに聴こえてきたが今度はどこから聴こえてきたかはっきりわかる、二人が消えていった空き地である。 「俺をよんでんのか・・・?」  戸惑う浩二、そうだろう霊に知り合いはもちろんいないし、いるとしたらそれは・・・。 「かあさんっ!」 とっさに空き地に飛び込む浩二であった。
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