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「これはなんという事ですか!」
家の間取りでいうと一番奥、物置と化している部屋でラミはみた、女性の霊に少数であるが低級霊がとり憑き一つの個体を成していたのだ。
「先生これは?」
ゆいちがラミを見上げる。
「恐らく、この霊の正体は浩二殿の母親、そして死んでも浩二を気にかけて側にいたのでしょう、・・・ですが、その思い強すぎて他の霊をも呼び寄せてしまっているのです」
「じゃあ、引き剥がせば元に戻るの? 先生?」
「無理に引き剥がせば、逆に一気に悪霊化してしまう恐れがあります、母親に何かきっかけがあれば・・・」
その時後ろから声がする。
「そのきっかけ俺にまかせてくれませんか?」
その声に二人が振り返るとそこには浩二が息を切らせて立っていたのだった。
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