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「ではいきますよ」
ラミが浩二に向かって手を振ると、光るモヤみたいなのが浩二をつつみこむ。
「これで大丈夫でしょう、ただし過信はしないでくださいね? 護られてるとはいえ生身の人間ですから悪霊の力を間近で受けるのは大変危険ですよ」
「あぁ、ありがとう、それじゃいくよ」
そういうと走って母親の霊の元に向かっていく。
「母さん俺だよっっっ!!」
「こ・う・じ?」
その声に反応して霊が振り向く、と同時に寄生ていた悪霊たちが襲いかかる。
「うわっ! ・・・!」
それを見てとっさに身を硬くすると光のモヤが悪霊達の攻撃をそらしてくれる。
「すごいんだなこれ・・・」
「浩二殿! 感心するのは後ですはやく母親の元へ!」
ラミがそれて飛んできた悪霊達を片付けながら叫ぶ。
「うん! わかった!」
そう言うと光のモヤの防御力にまかせて強引に突っ込んでいく浩二、多少攻撃をくらってよろけるも無傷でたどり着く。
「わぁ、先生すごいですねぇさすがです」
ゆいちが感心して頷く。
「頑張って修行すればあなたにもできますよ、けど今は浩二殿が気にかかります」
ゆいちを優しくなでながら浩二を心配するのであった。
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