第1章

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 「うぅぅむ、この辺りだと思うのですが」  ラミが炭酸のオレンジジュースをひと飲みして見回す。  「そんな感じしないですね、先生?」  「そんなもんなんですか?・・・ハハハ」  少し困り顔で返事する、家の中では気づかなかったけど、この二人はかなり目立っていた、近所の人が誰なの?とか声をかけてくるので、遠縁の親戚なんですよと、そのつど返す。  「人の気配が多いと、でてこないでないんですかねぇ、いったん止めて夜に改めて探しましょう」  「今日はもう終わり? だったら遊ぼっ!?」  ピョンピョンと跳ねながらゆいちが提案する。  三人は近所の公園に来ていた。  「ラミさん、ゆいちをみてて思ったのですが天使というよりかはもう普通に人間の子どもにしかみえないんですけど?」  「ハハッ、お気づきになられましたか? ゆいちは元は人間ですよ、もっとも生まれてすぐに召されてしまった魂なのです」  キャッキャッキャッと公園で遊ぶゆいちを見て目を細めるラミ。
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