仕事の終わり

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すみません。もう、帰ります」 きっと、俺のことなんて、 いまので嫌な奴決定なんだろうな、 と諦めて彼女に背を向けかけたとき。 「人の話、よく聞いてましたか?」 「え?」   咲山さんの声に振り返ると、 何故かちょっと赤くなって怒ってた。 「お誘いを受けるのは嬉しい、って言ったんです」 「それって、つまり、その……」 「もう、鈍いですね。 私もあなたと、一緒に食事がしたい、って言ってるんです」 「ほんとですか!?」 「……何度も言わせないでください」 真っ赤になって、俯いてしまった咲山さん。 ……やばい。可愛すぎる。 「いつ、いつがいいですか!?」 「そうですね……」   そのあと、互いの連絡先を交換して、食事の約束をした。
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