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グランドールの背中に抱き付いて笑いを堪えるアルセン
(どうしましょう、今顔をグランドールの背中から外したら絶対"本当の笑顔"なのがユンフォ様には、わかってしまいます………!!)
父親が不慮の事故でなくなってから、後見人にもなってもらったし、貴族なのに一般枠で入れない軍学校に編入をさせてくれた、恩人の変わってしまった頭部を見て、笑顔など、アルセン・パドリックの矜持……というか、申し訳なくてたまらない。
ネェツアーク
(ユンフォ様の頭は元に戻らないんだよ!これくらい我慢しろ!!)
側にやってくる頭部輝くユンフォに堪えながら、ネェツアークは
"笑うなら道連れ"
と言わんばかりに、アルセンにテレパシーを送り続けていた。
いつもお小言うるさい、従姉の息子に仕返しせんと、国王もがんばる←
ダガー
(もしかしたら、新たな禿げる魔術をうけて、頭部に異変が!?。
とりあえず教官室のみんなから髪の毛を集めよう。
それを、ご祝儀袋にいれてだな
「これみんなで少しずつカンパしたんですけど…」 )
そして何気に天然な、アルセンが尊敬する親友がまさかの止めをテレパシーで繰り出した。
グランドール
(しかし、ユンフォ様、髪で悩んでおられたんだなぁ。
カツラのスペアのコストくらいワシとアルセンでしてやるのに……。
水臭いのぅ)
アルセン
「っ!、スミマセン!!」
何より親友の言葉に堪えきれなかったアルセンは、両手で顔を隠しながら国一番の脚力で逃げ出した。
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