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はい、リビングです。
ここが両親の死に場所です。一応入口に盛り塩してます。
そのリビングからは、お味噌汁のいい匂いが漂っている。
…今日は「あいつ」の方が早く起きたみたいだね。
そんな事を思いつつ、扉を開ける。
10畳程のリビング。その真ん中にあるブルには湯気のたつ朝食が置かれている。
そこには一人の男がテーブルに肩肘をついて麦茶を飲んでいた。
そいつを一言で著すなら「白」。
真っ白の無地のジャージ。
病的にも見える白い肌。
腰の辺りまで無造作に伸ばされた白髪。
白く無いところと言えば男が掛けている銀縁の眼鏡と茶色の瞳くらいかな。
顔は…まあ10人中5人程度は「格好いい」と答える位には整った顔立ち。ただし目つきがちょっと悪いかもしれない。
その男はリビングに入ってきた僕を見て笑う。
「おはよう、マイハニー。相変わらず今日も黒いなw」
「…おはよぅ…マイダーリン…。今日も…白いね…。」
『……………………オェ』
二人して気持ち悪くなってきた。ハニーとかダーリンとか僕達のキャラじゃねえ。
…あ、彼の紹介を忘れてたね。
彼の名前は天崎憂牙(あまざき ゆうが)。
僕の彼氏だ。
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