新たな家族

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「起きなさいバカ息子!」 「んだよ、ババア」 20後半にさしかかった息子の部屋に勝手に上がり込み、文字通りたたき起こしてくるのは、神田の姐で俺達の母親だ。 「何だよじゃないわよ! 女遊びで仕事は放棄、亜紀にまで迷惑かけて! 三日? なに三日って? そんなに性欲溜まってたわけ? あんたは男子高校生か!」 「ん……」 「うっせえ。佑が起きるだろ」 ビービー騒ぎ立てるもんだから、腕の中で佑が小さく身をよじった。 今まで気持ちよさそうに寝てたっつうのに。 だが佑の存在に気付いた母親は、俺の話そっちのけで固まった。 「その子、誰?」 「あ゛? 女」 「あんたの?」 「それ以外に何があんだよ」 「っつぅううぅ~っ        良くやった!」
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