14881人が本棚に入れています
本棚に追加
「起きなさいバカ息子!」
「んだよ、ババア」
20後半にさしかかった息子の部屋に勝手に上がり込み、文字通りたたき起こしてくるのは、神田の姐で俺達の母親だ。
「何だよじゃないわよ!
女遊びで仕事は放棄、亜紀にまで迷惑かけて!
三日? なに三日って?
そんなに性欲溜まってたわけ?
あんたは男子高校生か!」
「ん……」
「うっせえ。佑が起きるだろ」
ビービー騒ぎ立てるもんだから、腕の中で佑が小さく身をよじった。
今まで気持ちよさそうに寝てたっつうのに。
だが佑の存在に気付いた母親は、俺の話そっちのけで固まった。
「その子、誰?」
「あ゛? 女」
「あんたの?」
「それ以外に何があんだよ」
「っつぅううぅ~っ
良くやった!」
最初のコメントを投稿しよう!