新たな家族

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でも、神田家はどこまでも、私の知ってる家族像の斜め上をいっていた。 リビングにいたのは亜紀に篤郎さん、お母様に、仕事の愚痴からお酒の趣味までよく知ってる……………………お客様。 「あなた! ほら! 統也の彼女! 見て見て! 統也がお姫様抱っこまでしてるのよ? 本気よ本気! あの統也が! きゃー! あんなに跡までつけちゃって! かーわーいーいーっ」 「涼子、落ち着きなさい。 …………って凜か!?」 「やっぱり京さん?」 「どこ行ってたんだー。心配したんだぞ? 凜がいなくなるから酒飲んでもつまらなくてな」 「ごめんなさいね、ちょっと事情があって。 オイタしなかった?」 「ハハ。してないしてない! それより久しぶりの再会だ、何飲みたい?」 「え? ピンクかな」 「よしよし、何本でも入れよう!」 「ちょっとあなたどういうこと?」 「涼子、前に話しただろ。お気に入りのバーのバーテンダー、凜だよ」 「まあ! あなたのおかげでこの人、浮気も女遊びもやめたのよ? 一度会ってお礼を言いたかったの。ありがとうねー」 「マジで? 親父の言ってたイイ飲み場の姉ちゃんってラン? 女遊び説教したっていう?」
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