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「ま、おふざけはこれくらいにして。
統也、本気なんだな？」
京さんがへらへら笑いをやめて、真顔で聞いた。
それを感じ取った統也も、怒りをおさえて真面目な顔になる。
「ああ」
その姿も、一言だけの声さえもかっこいいと思っちゃうんだから、私も大概重症だ。
「凜、本名は？ それに化粧で随分騙されたけど、若いだろ」
「蘭沢佑です。本当は高校２年で亜紀と同じクラス」
「そうか。佑、お前は覚悟あるのか？
今はまっとうな会社だけ任せてるが、統也は将来は竜神会のトップだ。
血が飛び交う世界だ。
汚いものも見る、危険だって多い」
そんなこと知ってる。
でも、無理やり私を女にしたのは統也で、ここまで惚れさせたのも統也だ。
それに、私はもう愛されることを知ってしまった。
一度知ったら離れられない。
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