新たな家族

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何秒沈黙が流れただろう。 やっぱり金目当てみたいな言い方は悪かったか。 そう思ったらいきなり。 「くっくくく……ハハハハハハハハハっ」 「フフフっあはははは」 京さんとお母様が爆笑し始めた。 ようやく落ち着いたかと思ったけど、まだ笑い足りないのか目じりには涙が溜まってる。 「やっぱ俺の目に狂いはなかった。 イイ女捕まえたな、統也」 「ああ」 「佑、もし統也が稼げなくなったらどうする? 出てくか?」 「大丈夫だと思いますよ。統也商才あるし、今始めてるカフェ事業、絶対伸びるし」 「もしもだって、も・し・も!」 「私が養ってあげます。 株とFXでも結構稼げてるし、接客業の才能あるし。 メイド喫茶とバーテンダーやったから、次は何だろ。 自分のお店持とうかな」 「んなことさせるわけねえだろ。 絶対男の相手なんかさせねえし、楽させてやる」 そこでまた爆笑が起きた。 今度は亜紀と篤郎さんまで笑ってる。 「兄貴! もしもの話に嫉妬してどうすんだよ! マジウケる!」 「それだけ本気なのねー。 良かった、心配したのよ。 女遊びはしてたからアッチの気はないと信じてたけど、一生独身かなーって」 「よし! これで佑は俺の娘決定だ! 統也、よくやった!」 「若、おめでとうごぜえやす!」 とりあえず、私は認めてもらえたらしい。
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