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あれから、私の歓迎と称した宴会が行われた。
私が外に行ける状態じゃないから家飲みで。
「やーまさか凜が俺の娘になってくれるとはな!
度胸もあるし美人だし、最高だ!」
べろんべろんに酔っぱらう京さんは、LUNAでも思ったけどすごくいい人だ。
優しいし、最初に断っておけばスケベなことはしないし、金払いも良かったし。
何よりなんだかんだで家族想い。
どうせダメなら統也の傷が浅いうちに別れさせようと、あんなことを聞いたんだろう。
まあ、統也の私への愛は既に末期な気がするけど。
お母様は子供は男二人、家も男所帯でずっと女の子を育てるのに憧れていたそうで。
「ほんっとーに嬉しいの!
統也ったら今まで一度たりともまともに女の子と付き合ったころないのよ?
後腐れない関係だけ。
諦めかけてたのに、まさかこんなに若くてかわいい子がお嫁に来てくれるなんて!
本当にありがとう!
統也のことよろしくね!
ちょっと愛が重いかもしれないけど、その分浮気はしないし尽くすし、何なら私に言いつけていいから、捨てないであげてね!
あ、私のことはママとか涼子ちゃんとか気軽に呼んでね?」
ものすごく喜ばれ、篤郎さんたちと同じ対応をされた後、抱きしめられた。
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