世界の違い

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「それで、田中さんは統也に何の用なの?」 「え、あ……」 向き直って、淡々と聞く。 それでも彼女の視線は統也に向いたまま。 この瞳、知ってる。 パーティーや裏センターの女の人達と同じ。 「その……」 統也の見た目と色気にやられた、恋する女性のもの。 「とっとと言え」 統也に愛されているのはわかってるし、離れる気もないけど。 それでも統也の突き放すような言葉に、ちょっと安心した。 「美亜子、大丈夫?」 「落ち着いて」 「俺らがついてるから、言いたいこと言えって!」 「う、うん。ありがと……」 クラスメートの白々しい応援を受け、顔から赤みが引き出した彼女はようやく本題を切り出した。
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