世界の違い

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統也と共に向かった久しぶりの教室はすごいことになっていた。 「……これ、統也の仕業でしょ?」 「ふ……」 黒板一面に貼られた写真。 「何コレ!?」 「いつ撮られたの!?」 「昨日のだぜ!」 「私のも!」 「俺も昨日行ったとこが写ってる!」 ホテルに入っていくところ、 怪しい店から出てくるところ、 本屋でそういうものを買ってるところ、 レンタル店でそういうものを借りてるところ、 写真には思わずため息をつきたくなる光景ばかりが写されていて、それがほぼ全員分、何枚も何枚も貼られているもんだから、よりシュールだ。 野次馬は大慌てで自分の写真を確認していて、田中美亜子は茫然とその光景を眺めてる。 統也はそれを見て、楽しそうに口角を上げた。
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