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「それに」
そこに更に、混乱する彼女に追い打ちをかけた。
「男女関係だけじゃないよ、その人達」
「え？」
「気に入らない奴には暴言・陰口当たり前。
私、上履きだって捨てられたし、机も尻軽とかクズとか、いつも落書きされてたよ？
ま、私が全然気にしないから途中で諦めてくれたけど」
「そんな！」
彼女は信じられない！ とばかりにクラスメイト達を見たけど、みんな少しバツが悪そうに顔を見合わせるだけ。
何の反論もない。
その肯定に、泣きそうに顔を歪めた。
「他にも弱い男からはお金をむしり取り、地味な女の子には水をかけたり物を隠したり。
そんなのが日常茶飯事。
だからこの学校の生徒はみんな派手でしょ？
これがこの学校の普通なの。
あなたとは違う世界を見てるの。
だからとっとと出て行って」
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