第1章

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だけど、それは簡単に崩れ去った。 この街どころか県全体を支配し、関東全域に強い影響力を持つ暴走族・龍皇。 その十二代目総長、一宮晃の女になったのは半年前。 お似合いだと言われたし、彼に憧れる女も私には何も言えなかった。 今まで何十といた彼の女の中でも、私は特別なんだと思っていた。 でも。 「お前、もう用済みだわ」 四ヶ月前突然言い渡された別れの言葉。 衆人環視の元での発言で、私は地に堕ちた。 元・クイーン うぬぼれ女 それが今の私の名前。
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