第1章

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???全速力でドックから飛び出し、正面に開いたジャンプゲートに突入。横からの構図、ゲートを境に消滅する機巧。 ???歪むような描写で空間跳躍の描写。跳躍間の数秒は無音。 楓「…、見たか、どんぴしゃだ」 ???東シナ海上空。遠洋のため周囲に陸は見えず、船影もまったく見られない。 ???飛び出すように空間の歪みから抜け出す機巧。正面に敵機巧。姿勢制御のためのスラスター噴射。 弓弦「あら、なかなかやるじゃない、カウボーイ。アメリカで一番のSUよりも、使えるみたいね」 楓「なんだ、アメリカでも僕みたいなのに追い回されてたの?」 弓弦「あんまり使えないから、再起不能にしてやったわ。それより、あいつなんなの?」 楓「身もふたもない質問だなぁ。あれは、…、僕らと同じさ、白兵戦型だ。たぶん哨戒機だろうね」 ???虚空から飛び出した紫電に気づき、兵装を構える敵機巧。兵装はショートナイフ。 弓弦「一機で哨戒? あぁ、バカのカモってことね?」 ???弓弦、敵機巧と同様に左膝のサイド部から、鞘から柄に鋼糸が伸びた短刀を抜刀。ほぼ同様の武装。 楓「油断は危険だ。鹵獲は狙わなくていい。確実に仕留めるぞ」 弓弦「舐めてんじゃないわよ! 鹵獲でもなんでもしてやろうじゃない!」 楓「鹵獲用の兵装なんて持ってきてないんだ! 無理して落とされちゃ意味ないぞ!」 ???右膝サイド部からハンドガンを抜く。ハンドガンを構え、短刀を握った右手をそのグリップに添える。 弓弦「逃げたきゃケツ捲くって逃げてもいいのよ? エスケープするならボタンはこちら」 楓「バカにするなよ、パイロットを置いて尻尾巻いて逃げ出すほど落ちぶれちゃいない。くるぞ! 十時方向!」 弓弦「いい度胸ね、気に入ったわ、最後まで付き合ってもらうわよ!」 ???敵機、反重力輪の回転数を上げ、微かに上昇。にらみ合う形で二機が向き合う。 楓「大型兵装の携行は見られない、突っ込んでくるか」 弓弦「ふんっ、零距離はあたしの距離よ! それにこの子もゼロファイター、なんでしょ!」 楓「動いたぞ! 敵機サポートポッド展開! 数4!」 弓弦「雑魚の吐き出した雑魚になんか構ってられないわ! 炸裂系出して!」 楓「炸裂系!? クラスターでいいな!!」 弓弦「Yeah! 目眩ましにはなるでしょ!」 楓「なるほどな! こいつの使い方、よく分かってんのな!」
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