17.一輪の花

10/38
前へ
/608ページ
次へ
「よし、これでOK。 お母さん、今日は忘れかけたお詫びに、奮発して バラの花ね」 帰宅して、買ってきた花を、早速お供えする。 静かに手を合わせていると、インターホンが鳴った。 「尊士、ちょっと出てくれない?」 呼んでも反応が無い。お風呂に入っちゃったかな? 「こんなに遅く、誰だろう」 モニターを見ると、映ったのは、思いもよらぬ人物だった。 「こんなに遅くにすまない、少しだけいいかな?」 「いえ、、どうぞ上がってください」 訪問者はレオンさん。 家に訪ねてくるなんて、一体何の用? 「何か飲み物でも、緑茶とコーヒー、どちらにします?」 「ありがとう、それじゃ、緑茶をいただこうかな」
/608ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16037人が本棚に入れています
本棚に追加