2014年7月作戦

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龍田『だから天龍ちゃんは余計なこと考えずに、提督と普段通りこれからも接していけば良いのよ』 天龍(……なーんて龍田は言ってたが、やっぱ一抹の不安は拭いきれないな) 天龍(実は前から思う節はあったんだよな。提督は俺達天龍型を、『天龍』と『龍田』じゃなくてただの『燃費の良い軽巡』としか見てねぇんじゃねぇか、とか) 天龍(……丁度良い機会だ。このまままた有耶無耶に忘れるより、いっそのこと提督に問い質してみっか) 天龍(提督は執務室に……いるな、『在室』の札が出てる) コンコン 提督「どなたー?」 天龍「提督、俺だ」 提督「オレオレ詐欺ならお引き取りくださーい」 天龍「いや分かるだろ天龍だよ!!」 提督「おー天龍か。入って良いぞ」 天龍(アレ、本気で詐欺と思われてた?) 天龍「まぁ良いや、邪魔するぜ」 ガチャ 提督「よぉ天龍、何の用だ?」 天龍「ちょっと提督に聞きたい事g……」 提督「……」サスサス 多摩「♪」ゴロゴロ 天龍「……何やってんだ?」 提督「多摩のアゴ撫でてる」 天龍「なにゆえ?」 提督「何か可愛いじゃん」 天龍「へ、へぇ……」 提督「あれ、引いてる?あのな、多摩は可愛いんだぞ。放置ボイスとかたまに無性に聞きたくなるんだ」 天龍「そうかよ……」 提督「お蔭で遠征にすらあんま出てないが……放置ボイス聞きたい時に母港に不在だったら困るからな」 多摩「♪」ゴロゴロ 提督「多摩は軽巡じゃ平凡だしレベルも強くは無いけど、俺にとっては欠かせない存在なんだよなぁ」 天龍「……!!」 提督「そういや天龍、お前何の用で来たの?」 天龍「……なぁ提督、俺ってこの艦隊にいる意味はあると思うか?」 提督「そりゃ低燃」 天龍「低燃費以外で。提督にとって俺って何なんだ?もし俺以外に低燃費の新造艦が出たら、提督はどうする?」 提督「いきなり変な事聞くな……そりゃあ、天龍は掛替えの無い存在だな。例え燃費が悪くても大事な仲間だし。と言うか、ウチに所属してる艦娘でどうでも良いヤツなんていないけどな」 天龍「!!……ヘヘッ。そうか、分かった。じゃあな、たまには俺も出撃させろよな!!」 バタン 提督「お、おう……もう帰るのか」 提督「何だったんだ?」 多摩「……提督、手が止まってるにゃ」 提督「あっ、悪い悪い」サスサス
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