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「おい総司ぃ!なんなんだこのうるせぇ女は!」
「いやぁ、それが僕にもよくわからないんですよねぇ…。
なにやら帰り道がわからないらしくて。」
変な人を見るような目で私を見ないで下さい!
「んー、帰り道がわからないか…。
お主、名はなんという?」
近藤さんが腕を組みながら私に名を訪ねてきた。
「あ、時雨です。神崎時雨。」
「時雨か。いい名だ。
して、帰り道がわからないとはどうゆう事なんだい?」
「それが…、自分でもよくわからないんですけど、多分私…未来から来ちゃったみたいで。」
「んー、これまた奇っ怪じゃなぁ。」
近藤さんは腕を組みながらも私の言葉をちゃんと受け止めて考えてくれているようだ。
が。
「近藤さん、どーせ嘘に決まってんだろ。あんまり真に受けんなよ。」
おのれ土方歳三……!!
「否定しないで下さい!石頭!」
「あぁ?」
「私の目を見て下さい。
この目が嘘を言ってるように見えますか…?」キラキラ
キラキラキラキラキラ…
「………………。」
キラキラキラキラキラ………。
「見える。」
「なによ!!
私がこのまま野垂れ死にしたり、外で襲われたりしたら新撰組を恨んでやるんだから!」
「おーおー、やってみろ!
テメェの怨念なんざ怖くもなんともねぇ!」
私と土方の言い争いを沖田は肩を震わせながら見ていた。
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