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翌日ー。
私の新撰組での生活が始まった。
「「時雨ちゃぁーーん!」」
私が庭の掃除をしていると、少し離れた所から数人の隊士達がそわそわしながら手を振ってきた。
笑顔で手を振り返すと、男達はガッツポーズやら飛び跳ねたり、更にそわそわしたりする。
なにこの人達、おもしろい。
「おうテメェら!いつまでサボってんだ!
さっさと稽古に戻れ!」
「「は、はい!」」
喜んでいたのもつかの間。
数人の隊士達は、後から来た三人の男達によって稽古場へと呼び戻された。
「アンタが噂の時雨ちゃんだね!」
私の方へと歩いて来た三人の男達。
1人は背の高いワイルド系な男。
1人は真面目で頭の良さそうな男。
そしてもう1人は背の小さい……犬みたいな男。
わぁーカワイイ。
「ねぇ、今俺の事、犬みたいって思ったでしょ!?」
「思ってないワン!」
「思ってるじゃないのさ!!」
「えぇー……そんな犬みたいだなんて………
お手。」
「ワン♪……ハッ!しまった!」
ほらー!犬じゃん!!
「ははははは!お前おもしろい奴だなぁ!
平助がもう懐いてやがる!」
私と犬男のやりとりを見ていた背の高い男が笑いだした。
「改めて自己紹介するぜ。
俺は原田左之助!
んでこっちの真面目野朗が永倉新八。
そして、こっちの犬っころが藤堂平助だ!」
「犬じゃないよ!!」
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