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「ワイの事知ってるんは、新撰組でも一部の人間だけや。
お前、何者や?」
山崎烝、これからはススムくんでいいや。は怪げな顔で私をジロジロと見てくる。
あれ?私もしかして何かのスパイみたいに思われてる?
「未来では有名なのよ?」
「ほぉー?未来から来たって噂は耳にしとったけど、まさかワイの名前まで知ってるとはなぁ。」
「あれ?未来から来たって信じてくれるの?」
「五分五分ってとこやな。
信じがたいけど、なんか嬢ちゃんが嘘をついてるようには見えへん。
まぁ、密偵の勘や。」
おお!未来から来たって信じてくれた人は始めてかもしれない…!
「ありがとう…!ススムくん!」
私はウルウルとした目でススムくんの手を握った。
「ちょま!やめんかい!」
「え?何?なんで顔赤いの?」
「うるさいわ!はよ飯作らんかい!」
なんで怒ってるんだろ?
ススムくんは顔を赤くしながら足早に台所を出ていってしまった。
「せっかくだし少しくらい手伝ってくれたら良かったのに…。」
私は仕方なく1人で料理の支度を始めた。
食材ほとんどないし!!
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