第3章

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「……っ、ここは…?」 ふと目を覚ますと何処かの家のようで。辺りを見渡すと持っていた鞄があって。鞄を取るために起き上がろうとすると体全体に鋭い痛みが走り起きれずに。 「……なんなんだ…」 理解ができていないようで寝ながらあった事を整理していき。整理している途中で部屋にある扉が開きそこから女の子が入ってきて。そして目覚めている事に気付けば「あっ!お母さーん!起きたよー!」と母親を呼び。 「あら本当だわ」 少しして母親と思われる人が入ってくるとのほほんとした口調で「大丈夫ー?でもまだ起きちゃダメよー?」と忠告してきて。いや、既に起きようとしましたなんて言えるはずもなく「はい」と返事をして。 「貴方は運が良かったわねー。落ちてきたところが街の中でー。外に落ちていたら魔物に食われていたわよー」 くすりと微笑みながら母親はそんなことを言っていて。ふとその言葉の中に気になるワードがあり「魔物…って何ですか?」と問いかけると「そっかー、向こうの人は知らなかったか」と納得したようにしていて。
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