第3章

5/8
前へ
/17ページ
次へ
「鞄ねー、わかったわよー」 鞄を持つと雪流の見やすい位置にとってもらえたらしく鞄を漁れば簡単に携帯を見つけ。そして携帯の液晶をつければ液晶割れを起こしていなく問題なく画面がついて。 「ふぅ、よかったー」 電波を見ればこちらも問題なくついていて。その為叶成にメールを作って。内容は噂の世界に飛ばされた、だが帰る方法は分からず暫く留まるしかないということで。 「あー、それ携帯ってやつねー」 くすくすと笑いながら和泉さんは見つめ。それを見ると愛夢ちゃんは「いいなー」と羨ましそうにして。二人の様子を見れば「この世界なら複製とか出来そうですけどね」と考えながら呟き。 「複製かー…」 和泉さんは考えながら呟いていると辺りが徐々に騒がしくなっていて。気になった雪流は「何かの騒ぎですか?」と和泉さんに問いかけ。すると和泉さんは「んー、何もなかったはずだけど…」と外に向かいながら言っていて。 「…愛夢ちゃん、だっけ。歳はいくつ?」 残された雪流は愛夢ちゃんに問いかけ。すると愛夢ちゃんは「13歳だよっ!」と笑顔で元気良く答えて。ふと思い立った雪流は携帯のカメラを起動して愛夢ちゃんに向けると写真を撮っておき。どうやら本当に行ってきたという証拠を残すためのようで。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加