第2章

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「…ん」 いつもの時刻、すなわち目覚まし時計がなる数分前に目覚めた少年は丸まったあとすぐに上半身を起こし。そして目覚まし時計がけたたましい音を立てた瞬間に止めて。役目を終えた目覚まし時計はまた先程と変わらずに一秒一秒時を刻み。 「………」 何も言わずに目覚めた少年はベッドから立ち上がり布団を綺麗に整えると学校指定の制服に着替え始め。下着になった時に勢い良く部屋の扉が開かれ。 「うーす!雪流(せつる)!…ってなんで下着なんだよ!変態!」 「…朝からうるさい…。叶成(かなり)。…俺の部屋なんだからどんな格好でいようと勝手だろ…」 雪流と呼ばれた少年は少し不機嫌そうにいえば部屋の扉をほとんど力技で閉めて鍵をかけて。扉がドンドンと叩かれ「雪流ー!寝るなよー!」などの声が聞こえるが無視して着替えの続きをして。
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