第2章

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「うぃー、今日も一日お疲れ様です」 「叶成だけだろ?」 学校が終われば苦笑しながら叶成を見て。そして鞄から会員証を出せば「これは返しておく」と言って相手に手渡して。 「ありがと。あ、そうだ!雪流もファンクラブ来てみてよ!」 会員証を胸に付ければそう提案して。だが雪流は乗り気ではないようであり。そんな気持ちを知ってか知らずか叶成は「来てみてじゃなくて強制ね!」なんて言いながら笑えば雪流の腕を引っ張っていき。 「強制かよ!」 苦笑しながらも抵抗していないのを見ると少し楽しみにしているようで。そしてある教室の前につくと扉をノックして「会員No.37!」と宣言して。すると扉が開き「どうぞ」と女子が招き入れて。ふと後ろの雪流に気付くと「え?」と不抜けた表情になり。そんなことには気付かず二人は中に入って。 「みんなー!今日はサプライズゲスト連れてきたよー!」 会議室のような場所に着くと叶成は皆に聞こえるように言って。すると一斉に皆が注目して。そして叶成は雪流を前に出して。すると会員たちは「え?」「せ、雪流様?」などと様々な反応を見せていて。
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