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なら自分が何をすべきかはわかっているだろう?
自分の中で何か吹っ切れた俺は重い体に鞭を打ち、立ち上がる。
「ちょいとそこのチンピラさんたちよ~?俺の彼女に触れるとはいい度胸してんじゃねえかよ」
うん、我ながらキモイ。
だが今はそんなことを気にしている場合ではないので、勢いで一気にいってしまおう。
「あん?まだ起きてたのかモヤシ野郎?今度俺に歯向かったらもっとひでえ目にあうぞ?」
手をゴキゴキ鳴らすチンピラ。
「もういいよ永田君。気持ちだけでもうれしいから」
そんなことを村田さんが言うが今の俺にはどうでもいいことだ。
「上等だよバカヤロウ!」
そういって俺はチンピラに突っ込んでいく。
「ちっ!鬱陶しいモヤシだな。死ねや!」
向かってきた俺にパンチをしてくるが俺はそれを奇跡的によけて、チンピラの顔にさっきのお返しと言わんばかりに一発パンチをぶち込む。
ゴッ!
見事にチンピラの顔面に決まった俺のパンチ。
「ってーな。よくもやってくれたなこのモヤシやろう!」
しかし俺のパンチは大した威力もなく、ただチンピラの怒りを増大させるだけのものだった。
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