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今でで一番の痛みにさすがの俺も危機感を感じる。
「ちょ、兄貴これやばくないっすか!?」
「う、うるせえこいつが悪いんだよ!俺は知らねえぞ!」
なぜか知らんがチンピラたちは立ち去って行ったようだ。
もちろん村田さんを置いて。
なんかよくわからんがとりあえず安心といったところか。
俺は村田さんの様子を確認しようとするが体が言うことを聞かず動くことができない。
「ちょっと永田君しっかりしてよ!」
かなり慌てた様子の村田さん。
見た感じどこにもけがをしていないようなので一安心だ。
「......よかった......無事だったんですね」
村田さんを安心させようと声をかける。
「私のことより自分のこと心配しなさいよ!永田君......頭からすごい血が出てるのよ」
ついに涙を流してしまう村田さん。
そっか頭から血が出てるのか......うん、やばいね。
「は、早く救急車呼ばなきゃ!」
慌てて鞄から携帯電話を取り出そうとする村田さん。
そんな村田さんをよそに俺は村田さんの手に触れる。
「!?」
びっくりしたのかこちらに注目する村田さん。
「......ありがとう」
そして俺は意識を手放した。
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