42人が本棚に入れています
本棚に追加
いや待てよ、だとしたらもしかすると俺はチートな戦闘能力とか手に入れちゃってるんじゃないの?
神様には会っていないものの、異世界に来たことによって突然覚醒しちゃったりしてるんじゃないですか?
よし、ものは試しだ。
手始めにこの木をなぎ倒してみようか。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
俺は手に力を込めて、木を殴りに行く。
ゴン!
こ、これは......すげえいてええええええええええええ!!!
もう痛いっていう度合じゃないよ!
痛いを通り越して......痛いよ!
はあ~、やべえよこの痛さ。
拳砕けたんじゃねえのこれ?
さっきの頭といい、今の手といいこっちに来てから痛いことずくしだよ!
勝手にやってる俺のせいなんだが。
とりあえずここまででわかったこととしては、これは夢ではないこと、チートな能力はないこと、神は俺を見捨てたということだ。
まあ、来てしまったものはしょうがないのでとりあえずこの森を抜けるか。
......どの方向に行けばいいんだ?
周りを見渡しても木とか草しかないよ。
最初から詰んでるよこれ!
最初のコメントを投稿しよう!